政務活動費の一部の自主返還について(30.5.31)

2018.05.31

平成30年5月28日(月)に行われた臨時本会議に先立つ議員協議会にて、都民ファーストの会豊島区議団は平成23年度から27年度の政務活動費の一部を自主返還することを表明すると共に、関係各位及び区民の皆さまにご迷惑をお掛けしたことをお詫びしました。

これは、旧自民党豊島区議団(現在の「都民ファーストの会豊島区議団」、「自由民主党豊島区議団」)の平成23年度から27年度の政務活動費のうち、印刷費の一部の支出が「豊島区議会政務活動費取扱指針」(以下、取扱指針)に抵触しているのではないかというご指摘を他会派および区民の方々から受け、精査をした上での対応です。
28年第4回定例会にて採択された28陳情第24号、閉会中の継続審査となった28陳情第27号(29年第3回定例会にて採択)などにより、区民からも政務活動費の使途について厳しいご指摘を頂きました。

印刷物の発注・納品・支払いなどの実態はあり通常の商取引の範囲である、との見解を私どもは持っておりました。
しかしながら、区民から政務活動費の使途に対して疑念を持たれたこと、誤解を招いたこと、議会関係者に多大な労力や時間を費やさせてしまったこと、などは誠に遺憾であり、ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。

これまでの対応を記します。
(1)印刷費を含む該当期間の政務活動費の使途を改めて全て精査
その結果、
・事務処理上混入してしまい、誤って計上していたもの
・政務活動と政治活動との区別が付き難いもの
・発行物の原本が不備なもの(取扱指針で印刷物は原本を備える事が明記)
・当時の目的事象を失念したもの(タクシー代を計上したが、行先や目的などの控えが不備だったものなど)
・印刷物のうち、政務活動と政治活動が混在していたため按分が必要だったもの
などについては、全て修正をし、差額の返還などの対応をいたしました。

(2)政務活動費の不使用による全部又は一部返上
・都民ファーストの会豊島区議団は、平成28年12月9日の議会運営委員会において、28陳情第27号が継続審査となったことを真摯に受け止め、けじめとして29年1月から3月までの政務活動費を全額不使用として返還(15万円/月×5名×3か月=225万円)
・29年度の政務活動費は、1人当たり3万円/月をあらかじめ不使用とし、該当額を返還する(3万円/月×4名×12か月+3万円/月×1名×3か月=153万円)
※当時所属していた本橋弘隆区議(現都議)が同年6月に辞職したため、在籍が3か月となっています
・30年度の政務活動費についても、1人当たり3万円/月をあらかじめ不使用とし、該当額を返還する予定(3万円/月×4名×12か月=144万円)

(3)政務活動費の領収書等をHPで公開
・政務活動費の使途を透明化するため、政務活動費の領収書等をHP毎月自主的に公開しています。

(4)28陳情第27号で指摘された該当する印刷費を全額返還
・上記に該当する印刷費のうち、個人分に関しては全額返還します。
・上記に該当する印刷費のうち、会派分に関しては該当年度に所属していた議員数で按分したものを全額返還します。
・返還額は以下の通りです。
 総額…5,241,233円
  本橋弘隆:1,411,153円
  里中郁男: 956,579円
  河原弘明: 707,030円
  星京子 :1,127,757円
  細川正博: 938,714円

この件への対応は上記の通りです。
「李下に冠を正さず」という言葉を噛みしめ、改めて襟を正し、区民の皆さまから政務活動費の使途に疑念をもたれぬよう努める所存です。
多大なるご心配をお掛け致しましたこと、重ねてお詫び申し上げます。